ポーカーのオールインとは? 戦略・適切なタイミングをわかりやすく解説

目次

オールインの解説

ポーカーのアクションの1つに「オールイン (All-in) 」があります。

オールインとは、手持ちのチップを全て賭ける行為で、非常にインパクトのあるアクションです。 そのため、ポーカーが登場する映画などで「オールイン! 」と決めるシーンを見たことがある方も多いのではないでしょうか?

しかし、オールインはハイリスクハイリターンな賭け方として知られているため、そのメリットだけでなくデメリットもしっかりとを認識しておくことが重要です。

この記事では、初心者でも分かるようにポーカーにおける「オールイン」について詳しくご紹介していきます!

【注意点】

オールインは、複数のプレイヤーが対戦する形式のポーカーで使われるアクションです。ディーラーと1対1の対戦となるオンラインカジノのポーカーでは、オールインを使用することは基本的にありません。

この記事で解説する内容は、オンラインカジノのポーカーではなく、一般的なポーカーに関するものとなっていますので、ご注意ください。

ポーカーのオールインとは

オールインとは?

オールインとは、自分が持つチップを全て賭けるアクションのことを指します。

通常のポーカーでは、他のプレイヤーがベット またはレイズ した金額以上のチップを支払わなければ、ゲームに参加し続けることができません。

そのため、必要なベット額やレイズ額よりも少ないチップしか持っていない場合、そのままではプレイを継続できなくなってしまいます。

そこで登場するアクションがオールイン!

オールインを選択すると、手持ちのチップが必要なベット額より少なくても、ゲームに参加することができます。

この場面を「ショートオールイン」と呼びます。

オールインで勝利した時のチップの配分

オールインを行った際のチップの配分は、対戦相手の人数によって異なります。

ここでは、対戦相手が1人の場合と複数人の場合の具体的な配分について解説します!

対戦相手が1人の場合

オールイン:対戦相手が1名

対戦相手が1人の場合、相手がオールインを宣言した時点で同額のチップを賭けることでゲームに参加できます。 (正確には、相手もオールインすることになり、オールイン額を超えたチップの差額は返却されます。)

なお、ゲームを降りる際は「フォールド 」のアクションを択します。

このシチュエーションの場合は、オールイン額以上のチップをベットすることはできません。

例えば、プレイヤーAが$10でオールインした場合、プレイヤーBが資金$50を持っていたとしても、$10までしか賭けられない、ということです!

つまり、相手が多く資金を持っていたとしても、自分がオールインした金額以上のチップを獲得することはできません。

対戦相手が複数人いる場合

複数のプレイヤーが参加している場合、チップの配分は以下の3つのシチュエーションに分かれます。

  1. 全員がオールインした場合
  2. 全員が異なる金額でオールインした場合
  3. 1人がオールインし、他のプレイヤーがゲームを継続 (コールorレイズ) した場合

ここで重要となるのが、「メインポット」と「サイドポット」の概念です!

メインポットサイドポット
全プレイヤーが勝負できるポット。最も少額のオールイン額に合わせて作られる。資金に余裕のあるプレイヤー同士で作られる追加ポット。オールインしたプレイヤーまたは最も低いチップ額でオールインしたプレイヤーは関与できない。

これらの仕組みを理解したうえで、それぞれのケースについて具体例を見ていきましょう!

全プレイヤーが同額でオールインした場合

オールイン:全プレイヤーが同額

全員が同じ金額でオールインした場合、メインポットのみが作られます。

この場合、最も強い役を揃えたプレイヤーがメインポットを獲得します。

複数プレイヤーが異なる額でオールインした場合

オールイン:複数プレイヤーが異なる額で

複数プレイヤーが異なる額でオールインした場合、以下のようにポットが作成されます。

  1. 最も低いオールイン額でメインポットを作成
  2. 次に高いオールイン額でサイドポット1を作成
  3. さらに高いオールイン額でサイドポット2を作成

このように、最も低い金額でメインポットを作り、以降はオールイン額の大小に応じてサイドポットを追加していきます!

【メインポット】

全てのプレイヤーが関与できるポット。

プレイヤーAの 最大額 ($100) に合わせて、全員が $100ずつ賭けたポットがメインポットになります。

【サイドポット1】

プレイヤーCとプレイヤーDのみが参加できるポット。

プレイヤーBのオールイン額 ($200) に合わせて、CとDが $100 ずつ賭けるポットがサイドポット1になります。

【サイドポット2】

プレイヤーDだけが追加で賭けたポット。

プレイヤーDがオールイン額 ($300) に対し、サイドポット1を超える$100がサイドポット2として作られます。

このサイドポット2はプレイヤーDが自動的に獲得することとなるため、言い方を変えれば、プレイヤーDが賭けた余剰チップはプレイヤーDに返却されるということになります。

1人がオールインし、他プレイヤーが別のアクションを取る場合

オールイン

プレイヤー3人で対戦していると仮定します。

この状況では、1人がオールインし、他の2人がレイズしたため、「メインポット」と「サイドポット」が作成されます。

【メインポット】

全てのプレイヤーが関与できるポット。

プレイヤーAのオールイン額 ($10) に合わせて、全員が $10ずつ賭けたポットがメインポットになります。

【サイドポット1】

プレイヤーBとプレイヤーCのみが参加できるポット。

オールインしたプレイヤーAはこのポットには関与できません。

プレイヤーBは追加で$10 (合計$20) を賭けたため、BとCがそれぞれ$10ずつ賭けたポットがサイドポット1になります。

【サイドポット2】

プレイヤーCだけが追加で賭けたポット。

プレイヤーCはさらに$20を追加で賭け ($40) にしたため、この差額分 ($20) のサイドポットが作成されます。

オールインのメリット

オールインとは、所有している資金を全て賭けるアクションですが、どのようなメリットがあるのでしょうか?

ここでは、オールインの主なメリットを紹介します!

1.フォールドを誘発できる

オールインは、自分の持つ全てのチップを賭ける強気なアクションです。

そのため、相手に「相当強い手札を持っているのでは?」と警戒させたり、他のプレイヤーもそれと同等以上の額のチップをベットしなければいけなくなるため、相手にも自分と同等以上のリスクを背負わせることができることから、フォールド (ゲームを降りる) を誘発できる可能性があります。

また、たとえ手札が強くなくても、プレッシャーをかけて相手を降ろす「ブラフオールイン」 という心理戦の戦略としても活用できます。

2.資金が少ない時の有効的な選択肢になる

手持ちのチップが少なくなると、通常のベットでは参加しづらくなります。

しかし、「ショートオールイン (少額オールイン) 」 を使えば、少ない資金でもゲームに参加可能です。

3.ハイリターンのチャンスがある

オールインは、ハイリスク・ハイリターンのアクションです。

全ての資金を賭けるリスクはありますが、勝利すれば一気に大量のチップを獲得できる可能性があります。

勝率が高いと判断した場面では、非常に有効な戦略となるでしょう。

ただし、全額を失うリスクがあることも忘れずに!

オールインのリスク

オールインは一発逆転のチャンスがある一方で、大きなリスクも伴います。

特に初心者は慎重に使う必要があるため、リスクをしっかり把握しておきましょう!

1.全額を失う可能性がある

オールインをすると、その場で持っている全ての資金を賭けることになります。

ゲームに負けた場合、手持ちのチップがゼロになるため、オールインする前に冷静な判断が必要です。

2.相手に有利な状況を作ってしまう

オールインをしても、相手が強い手札を持っている場合、コールやレイズされると負ける可能性が高くなります。

オールイン=必ず勝てるわけではないため、状況を見極めたうえで慎重に判断しましょう。

3.ブラフオールインはリスクが高い

「ブラフオールイン」 とは、弱い手札や勝率が低い状態で、相手を降ろすことを狙ってオールインする手法です。

しかし、相手がフォールドしなかった場合は、ほぼ負けてしまうリスクがあります。

特に複数プレイヤーがいる状況では、誰かがコールやレイズするとブラフが通用しにくくなるため、より慎重な判断が求められます。

オールインする適切なタイミング

オールインはリスクの高いアクションですが、状況によっては効果的に使えます。

以下のようなタイミングがオールインに適していると考えられるため、ぜひ参考にしてください!

強い手を持っているとき

自分の手札が非常に強い (例: AA, KK) 場合、オールインは有効な選択肢です。

特に、資金が少なく通常のコールやレイズが難しい場合でも、オールインをすることで勝負に参加できるため、チャンスを活かせます!

ただし、十分な資金がある場合は、オールインではなくコールやレイズを使い、相手からチップを引き出す戦略も有効です。

オールインを選ぶかどうかは、相手の動きや状況を見ながら慎重に判断しましょう。

弱い手を持っているとき

自分の手札が弱いときでも、オールインをすることで相手に「強い手札を持っている」と思わせることができます。この戦略に成功すれば、相手がフォールドして勝利を掴める可能性があるでしょう。

しかし、相手がフォールドせずにコールしてきた場合、負けるリスクが高くなるため、慎重に見極めることが重要です!

オールインする際の注意点

オールインは非常にリスクの高いアクションであるため、使いどころを慎重に見極める必要があります。

特に初心者の方は、以下のポイントを意識しながらプレイすることで、無駄なリスクを避けられるでしょう!

手札の強さを見極める

オールインをする前に、自分の手札の強さをしっかり判断することが重要です。

通常、強い手札を持っている場合はレイズやコールで相手にプレッシャーをかけるのが一般的ですが、オールインは最終手段として慎重に使うべきアクションです。

たとえ確信が持てる手札でも、相手の動きやテーブルの状況を考慮し、他の選択肢   (レイズやコール) も検討しましょう。

資金管理を徹底する

オールインは、手持ちの全てのチップを賭ける行為です。

そのため、オールインを行う前に自分の資金状況を正確に把握し、リスクを十分に考慮することが不可欠です。

特にチップが少ない場合、オールインが最後の手段として使われることが多いですが、焦って安易にオールインをするのは非常に危険です。

プレイヤー数に注意

オールインは、対戦相手が少ない状況で特に有効です。

多くのプレイヤーがいるテーブルでオールインをすると、誰かがコールやレイズをしてくる可能性が高まり、勝率が下がるリスクがあります。

そのため、テーブルのプレイヤー数や状況をよく考えた上で決断することが重要です。

相手のプレイスタイルを考慮する

オールインを成功させるには、相手のプレイスタイルを見極めることが鍵となります。

  • 慎重なプレイヤー (タイトなスタイル) : オールインに対してフォールドしやすい傾向があるため、プレッシャーをかけられる可能性が高い
  • 積極的なプレイヤー (アグレッシブなスタイル) : オールインを受けてコールされる可能性が高く、リスクが増す

このように、相手の行動パターンを把握し、適切なタイミングでオールインを選択することが重要です。

オールインされた際に考えるべきこと

これまでは、自分がオールインする立場での戦略を紹介しましたが、ここでは相手にオールインされた場合の対処法を解説します。

適切な判断をするために、以下のポイントを押さえておきましょう!

自分の手札の強さを冷静に判断する

オールインをされた場合、基本的にはフォールドを選択することが多いですが、状況によっては手札の強さを慎重に見極め、対抗する選択肢も考える必要があります。

特に、トップクラスの強い手例 (例: AA、KK、AKスーテッド) を持っている場合は、オールインを受ける価値があることもあります。

一方で、中途半端な強さの手札では、相手のプレイスタイルや状況を総合的に判断することが重要です。

相手のプレイスタイルを考慮する

オールインがブラフなのか、それとも本当に強い手なのかを見極めるために、相手のプレイスタイルを分析しましょう。

  • 積極的なプレイヤー: ブラフでオールインする傾向があるため、ある程度弱い手でもコールを検討できる
  • 慎重なプレイヤー: 強い手でしかオールインしない可能性が高いため、慎重に対応すべき

過去のプレイを観察し、相手の特徴を理解することで、より的確な判断ができるようになります。

感情的な判断を避ける

初心者は、オールインされると動揺しやすく、冷静さを失ってしまうことがあります。

  • 「負けたくない! 」という気持ちから無謀にコールする
  • 「相手はブラフだろう」と決めつけてしまう
  • 「怖いからとりあえずフォールド」と消極的になりすぎる

このような感情的な判断はミスを引き起こす原因になります。

オールインされたときこそ、冷静に状況を分析し、論理的に判断を下すことが大切です。

ポットのサイズを考慮する

オールインを受けるかどうかを決める際には、ポットのサイズとリスクのバランスも考えましょう。

例えば、小さいポット場合は、無理にリスクを取る必要はなく、フォールドが賢明な選択肢になることが多いです。

一方で、大きなポットの場合は、相手が弱い手でオールインしている可能性があるなら、リスクを取ってコールする価値が生まれます。

まとめ

ベラジョンがポーカーのアクションの1つ「オールイン」について詳しくご紹介しました!

オールインは、手持ちのチップを全て賭けるアクションです。

チップが少ないとき、手札が強くて勝てる自信があればオールインを選択することで、ゲームを継続できるチャンスがあります。しかし、負けると全額を失うリスクも伴います。そのため、オールインを選ぶ際には冷静な判断をできるようにしましょう!

【覚えておくべきポイント】

  • オールインはチップを全て賭けるアクション
  • 強い手札の時に有効で、ゲームを続けるための手段となる
  • 勝利すれば、メインポットとサイドポットを獲得できるチャンスあり
  • ハイリスク・ハイリターンな戦法で、冷静な判断が求められる

オールインはスキルと経験を要する戦略的なアクションです!

ベラジョンがご用意するポーカーでは、対戦相手がディーラーのみなので、初心者の方にもピッタリ! ぜひ、ポーカーのルールを確認しながらオンラインカジノのポーカーをプレイして、経験値を積んで実力をアップさせましょう!

ポーカーのオールインに関するよくある質問

ポーカーにおけるオールインについて、よくある質問をまとめました。

オールインの戦略やリスク、注意点について理解を深めていきましょう!

オールインとは、自分が持っている全てのチップを賭けるアクションです。

手札が強いと感じた場合、チップが足りなくてもオールインをすることでゲームに参加し、勝利を目指すことができます。

オールインをすることで手持ちのチップを全て賭けるため、負けると資金を失います。

特に、弱い手札でオールインするのはリスクが高く、相手に勝つ可能性が低いため、慎重な判断が求められます。

オンラインカジノのポーカーは、ディーラーとの1対1の対戦形式のため、オールインのオプションはありません。 ただし、資金が足りなくても勝負に出たい場合は、チェックを選んで追加チップなしでゲームを進めることができます。

オールインで勝った場合、メインポットもしくは状況に応じてサイドポットも獲得できます。メインポットは最も少額を賭けたプレイヤーのベット分にあわせて、全プレイヤーが賭けた分で構成されます。対してサイドポットは、それ以上を賭けたプレイヤーの余剰チップで構成され、別途支払われます。

相手がオールインをした場合、自分の手札の強さやリスクを冷静に判断して対応を決めます。勝率が高い場合は、コールやレイズのアクションを取り、勝率が低い場合は、フォールドを選択してゲームに降りることが一般的です。ポーカープレイヤーは、常に相手の行動を予測し、最適なアクションを選ぶことが求められます。

この記事を書いた人

Shota Tanaka

田中将太

オンラインカジノに特化した日本語と英語のバイリンガルコンテンツライターです。サンフランシスコ州立大学でクリエイティブ・ライティングを専攻し、精緻なストーリーテリングと高品質なライティングで読者を魅了します。

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